落下点

怒りはときに、何かアクションを起こす為の原動力となり得ると思っている。

怒りを感じた時に、それをマイナスの力として処理するのではなく、プラスの力に変えて行動に移す、ということが大事である。

しかし、これは僕にとって、非常に難しい問題である。
壁と言ってもいい。

僕は怒りを感じた時、それを人前で露わにすることはほとんど無い。
怒りを表に出す代わりに、僕はそれを心の奥底に押し込んでしまう。
蓋をしてしまう。

そして後になって、怒りを思い出し、封じ込めていたはずの怒りが顔を出してしまう。
僕の怒りはモノに向かうことが多い。
僕の部屋には、僕の抑えきれない怒りのために、使い物にならなくなったモノたちが多くある。
壁に穴を開けたこともある。
あまり思い出したくない記憶だ。

思えば、僕は怒りだけではなく、感情をコントロールすることが非常に下手な人間である。

悲しみや、焦り、嫉妬、不安......

まるで、自分が自分でないような気がしてしまう。

僕は、僕が分からなくなる......