清流と波紋

人生は、なかなかうまくはいかないものである。
言われるまでもなく、そんな事は皆さんご承知だろう。

僕は弱い人間なので、何故こんな人生になってしまったのか、その原因を外部に求めてしまう。
親のせい、環境のせい、周りの人たちのせいにしてしまう。

本当は分かっている。全ての原因は自分にあると。
怖いのだ。それを認めてしまうことが。

それを認めてしまうと、僕の中で一つ、生きるための支えになっていた綱のようなものが、プツンと切れてしまうような気がするのだ。
突っ張っていた何かがふいに取り去られてしまうような、そんな気がするのだ。

だが、僕はそれでもいいと思っている。
自分が傷つかないための、当然の防衛策だと思っている。

僕は弱い人間だ。
そうしなければ、とても僕は生きてはいけない。