鬱病無職の受難 ~安定を失った僕から~
どうやら俺には2種類の生き方しか残されていないらしい。
1つは、負けを潔く認めて、敗北者としての人生を生きること。もう1つは、負けてないフリをして、現実から目をそらし、白痴として生きること。
すなわち前者は労働者、後者は無職としての生き方ということになるが、いずれにしても負けが確定している人生なので、気力など湧いてこようはずもない。
運命の分かれ道では、常に間違った道を選び続け、サイコロを振れば、常に1の目が出続けるという人生を生きてきたのだから、自分など信じられようはずもない。
絶望に溺れ、それを自虐的に愉しむことで、なんとか生に意味を持たせてきたわけだが、そんなふうに積み重ねてきた歳月はひどく虚しく、見て見ぬフリをしても、自分自身が確実に磨り減っていっているのを感じている。
物心ついた頃から、自分の人生に実感が持てないままでいる。俺の魂は、幼少期に抱いたかすかに淡い色合いを失くし、実体はぼやけてしまった。
悲しみから心を閉ざし、その結果孤独になり、孤独が絶望を生み、絶望からまた新たな悲しみの種が吐き出される。
もし、すべてが夢ならば・・・、そんなふうに思って眠りにつくが、朝になればまた虚無に満ちた日常を生きなければならない。
いつか、見えない鎖を断ち切り、絶望の沼から這い上がる。そんな日を夢見ながら・・・