ナンパ男の孤独と絶望 シャ乱Q『いいわけ』
シャ乱Qの10th Single。
作詞・作曲:つんく
シャ乱Qの中で最も暗く激しい曲。
つんくの闇の部分が表に出た名曲!
ミリオンヒットもしてます。
彼の描く歌詞の主人公はいつも孤独に怯えています。
彼が愛や友情を重要視しているのも、その裏返しのように思えます。
ハードロックですが、ダンスミュージックとしても機能しているのが流石!
サビはリズムを細かく取れば爆踊りできます(笑)。
全体を通して内省的で暗い歌詞・・・、俺的には新宿とかでナンパしている孤独な男のイメージです。
「こんな女は二度といないと夢中で惚れた 惚れまくった女に逃げられたりした」
いきなりすげー悲しいよ・・・。「おんぅ↑なにぃ」がつんくポイントですね。
「僕がいなくなりゃ誰か泣くかな 寝る前たまにこんな馬鹿な事とか考えたりした」
あぁ・・・、たまに思うかも・・・。
よくこんな暗い曲が100万枚売れたな(笑)
90年代、狂った時代!
「バイトで貯めた貯金はたいて偶然惚れた 遊び慣れた女に服買ったりした」
「あいつみたいな顔に生まれりゃきっと楽しい人生のはずなんて考えたりした」
モテればこんな屈辱を感じずに済むのに!
モテないなら生きてる意味ないよね、的つんくの闇の世界観!
この曲の主人公は、多分、孤独なのは自分だけじゃないと理解っているのでしょう。
でも、自分が辛いのもまた事実で・・・みたいな。
それがサビの問いかけになっているのかな、と思いました!
最後は孤独に狂って呻き声をあげてエンド!
シャ乱Qの曲全般に言える事ですが、この人の細くて弱々しい歌声が、女々しくてダサい曲にピッタリなんですよね(笑)。
もしヴォーカルが太くてカッコいい感じの歌声だったら、この哀愁感は出ないでしょう。
俺はこの人から、ロックを歌う上で、声量は必要ないという事を学んだ(笑)。
あと、この人孤独を理解ってるな!と。
結構こういう曲聴いてキュンと来てしまう女性いるんじゃない?
「つんくさん、大丈夫?嫌な女だね、可哀想!」みたいな(笑)。
俺はこの頃のブルーアイズ・金髪つんくが好きです!
ギラギラしてセクシーな感じが良い(笑)。