【ハロプロ鬱曲】ライブ会場がお通夜になってしまう、アンジュルム『全然起き上がれないSUNDAY』

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作詞・作曲:つんく

もうイントロの時点で、「あっ、これ鬱曲だ」と思いました。

女の情念ドロドロ系の曲で、つんくの得意ジャンルの一つですが、アンジュルムにはこれ系の曲がなかったと思います。(前身グループのスマイレージには意外とある)

個人的に現代でこういう感じの歌詞でつんく以上にうまく書ける人を見た事がないです。(西野カナとか、結構良いと思ってたんですけど、活動休止しちゃいましたね・・・)

 

この曲、バックトラックが格好よすぎます。「トラップビート」ってやつですよね。

ダークでクールな感じがグッドです。

イントロのフレーズが曲全体で無限に繰り返される感じが、「終わらない悪夢」感があって、鬱度を上げている感じがします。

「チャラ男に遊ばれて、捨てられた悲しい女」って感じの歌詞です。

はっきり言って、今の時代、こういう暗い曲は売れないですね・・・。(俺は大好きです)

それでも、作ってしまうつんくの美学みたいなものを感じてしまいます。

昔はアイドルでも売れたんですけどね、こういう曲。(中森明菜の『難破船』とか)

つんくはこの時代を通っているので、こういう曲でも勝負できると思っているのかもしれないですね。

 

演歌の系譜を感じさせる良い歌詞です。

「マジこのまま許さない 何も許さない」というサビが好きです。

マジでブチギレてる感じが良いですね。

「一瞬たりとも未来像 描いたバカ子ちゃん」もいいですね。口に出したくなる。

つんく以外にこの歌詞出てくる人いるのかな。

こういうネタなのかマジなのか微妙なセンス、取り入れたいです。

 

MVも耽美的で綺麗・・・、ガラスに囲まれた薔薇とか、何の意味があるのか分からないけど、なんか意味がありそうな雰囲気が好きです。

ダンスが座ったり寝たり立ったり、結構大変そうな感じしますね。

MVのラストは全員死んだみたいに寝てるシーンで終わります。意味深すぎる・・・。

とりあえず、十分悲しんだら次の出会い探そう!

 

サビは高音域をキープしなきゃいけないので、高い声が出せるメンバーが歌ってる感じがしますね。(あと薄くなりそうなところをユニゾンにしたり・・・、工夫を感じます)

俺はこういう鬱曲を聴くためにハロプロ聴いてるみたいなところがあるので、聴いたとき「キタキタw」って感じでガッツポーズしてしまいました。

どうしようもない陰キャです。

 

この曲、ライブでやると会場がお通夜になってしまうので、あまり歌わないそうですが、コロナ禍の今だからこそ、こういう全く盛り上がらない曲も良いんじゃないですかね。

鬱曲は売れないけど、きっと誰かを救ってるはず・・・。

商業主義に負けるな><