良い音楽が作れない

タイトルの通りである。

いや、「良い音楽」というのは主観なので、ここでは俺が納得のいく音楽が作れなくなってしまったという事だ。

これまで10曲ほど作ってきて、いずれも拙さやチープさはあれど、俺が思い描く世界を表現できていたように思う。

 

2019年秋頃の完成を目処に、作っていた曲。

歌詞を書いて、アレンジまで終えて、さていざ歌入れという段階になって、俺は全てを中絶する事を決断した。

心当たりはある。俺は作曲においてマンネリ化を避けるため、常に新しい試みを入れるようにしているのだが、今回どうもその試みが、俺の力量を完全に超えてしまい、全てが決壊してしまったのだ。

コップに水を入れようとしたが、水の量があまりに多かったため、コップそのものがひっくり返ってしまった、そんな風にイメージしてほしい。

 

違和感は、作り始めたときから感じていた。

それでも最後には帳尻が合うだろう、俺は己の力を過信した。思考する事から逃げて、違和感にフタをした。

それがこの結末を招いたのだ。

 

最近、音楽仲間たちが次々と音楽から離れていって、悲しい。

でも、同時にそれで良いとも思えた。作らなくてよくなったというのは、良い事だと思う。

俺の曲作りは、学生時代の思い出づくりでは終わらなかった。

 

考えてみれば、俺、2019年は2曲”も”作ったわけだしな。それが俺の適正ペースなのだ。

今年しれっとSoundCloudに上げた「祝祭」というインスト曲は2017年秋頃(「Aile -翼-」と「Tell me 幸せの在り処」の間)に作った曲です。習作として作ったのだが、せっかくなので公開してみた。