小説『内臓食授』(グロ注意)

 美少女の内臓ほど、美味なものはない。

 

 成熟した女性の内臓も何度か食したが、嚙み千切る肉の食感が、少女のそれとはだいぶ異なる。やはり十代の少女の肉の柔らかな食感こそが、私の愉悦を誘う。

 可憐な美少女の生首を切断し、それを眺めながら彼女の内臓を貪る。

 これに勝る愉しみがあるだろうか!

 

 何事においても、計画は大事である。

 上質な「肉」を選定するためには、十分な計画を練らなければならない。

 

 直美はダンサーを夢見る高校生である。色白の肌と、均整の取れた顔立ちをしていた。私がかねてから「肉」として、見定めていた少女だ。彼女と同じダンスレッスンスタジオに通い、彼女の一挙手一投足を注視していた。

 レッスンの合間に見せる、彼女がインストラクターと話す時の笑顔や、レッスン後の爽やかな汗の香りが、私の本能を蠱惑した。私は、彼女の腹から、十分に研いだ包丁で内臓を抉り出し、無我夢中で貪り尽くす様を夢想した。それは私の性的な欲動を刺激し、私に忌まわしい自涜を催させた。

 

 計画を立てた私は、それを実行に移す事にした。レッスン後の彼女を尾行し、夜道の人気のない場所を見計らって、あらかじめ用意していた麻酔薬を染み込ませたタオルを、背後から彼女の口にあてがった。彼女は数秒の間抵抗を見せたが、やがて私に体をもたれさせるように眠りに落ちた。

 私は心の中で快哉を叫んだ。これで「肉」の捕獲に成功した。

 

 彼女を家まで移動し、部屋にある手術台の上に乗せ、彼女の全ての衣服を脱がせた。彼女の薄い腹部が静かに上下するのを眺めた私は、まず、彼女の全体の写真を撮った。そして、傍に置いていたロープできつく首を絞めた。彼女が失禁して、呼吸が失われたのを確認してから、私は、包丁を彼女の腹に突き立て、力の限り切り裂いた。そして、腹から飛び出た内臓を、すでに怒張していた私の陰茎にこすり付け、射精した。彼女の血液と私の精液が混ざり合い、清と濁のマリアージュが生まれた。強烈な興奮を覚えた私は、手術台の下にあるノコギリを持ち出し、彼女の美しい首筋に刃を合わせた。ゴリゴリという肉を切断する音、そして、ドクドクという私の昂った神経がもたらす心音が耳朶に響いた。

 「解体」は終わった。美しい・・・。目の前には、切断された美少女の四肢と頭部が、彼女の胴体を中心に丁寧に並べられていた。切断された部分をすべて写真に収め、私は、いよいよ「食事」の段階に入った。

 私は、彼女のはらわたを全て引きずり出し、包丁で食べやすい長さに切ると、それを食した。ダンサーを夢見ていた少女の、屈託のない笑顔を浮かべていた少女の、今はうつろな瞳で虚空を見つめる少女の顔を眺めながら彼女のはらわたを胃の中へと入れた。この食感がたまらない。私はまた射精していた。

 

 ふと、少女の顔が、私が幼かった頃の母親と被って見えた。私を傷め付け、殴り、叱り、愛情を与えなかった母。母さん・・・。

 いや、やめよう。私は頭に浮かぶ残像を必死にかき消し、目の前の美しきフルコースに意識を集中させた。

 やはり、美少女の内臓を超える食物など考えられない・・・。

 私は再び極上の饗宴に舌鼓を打った・・・。

 

 

 亜希はスイミングスクールに通う、中学生の少女である。瑞々しい肢体を、惜しげもなく水面に浮かべていた。

 何事においても、計画は大事である。

 

(完)